ついに発売開始のF3 800
ここであらためて675と800の比較・検証をしてみましょう
まず最高出力ですが675の128PSに対して800は148PSとなっています
最大トルクも7.2kg-mから9.0kg-mとアップしています(共にイタリア本国仕様の数値)
ただ、数値からだけでは実際の乗った感じはあまりわかりませんよね
では、最新の800のインプレッションから
トルクの上昇は数値以上に感じられ675のような少しシビアなクラッチワークはあまり必要ありません。街乗りだとこれは非常にありがたい特性です
発進が楽なのはありがたいのですが、それはオマケのようなものです
真髄は中間トルクの太さです。例えば5速ないし6速で6000rpmからのスロットルを捻っても(所謂ズボラ運転)をしていても結構加速してくれます
もしかするとサーキットではシフトの回数が減るかもしれません
さすがにリッタースポーツと比較するとトルクは細めですが車体の軽さがそれを補っています
下の文章はイタリア本国の公式サイトに掲載されているF3 800のインプレです
「600ccスーパースポーツの扱いやすさと、1,000ccスーパーバイクの爽快感。
Vツインのトルクと、4気筒のレブリミット」
あぁ~なるほど・・・と実際に乗られたらお解りになると思います
では先行して発売されている675㏄はどうなのでしょう
まず最初に675㏄という排気量がとても中途半端だと思われる方もおられるでしょうから説明いたします
これは現在の市販車ベースのレースカテゴリーの排気量になります
4気筒は600㏄、3気筒は675㏄、2気筒は750㏄という規定に則った排気量になります
(ちなみにスーパーバイク選手権の場合、4気筒は1000㏄、2気筒は1200㏄になります)
つまり675はレースの為に生れたホモロゲーション(公認)モデルなのです
少しマニアックになりますが、4輪のレースやラリーのベース車の場合、排気量の一番大きなモデルではなく、その当時のレギュレーションに合わせた排気量のエンジンが使われます
「GT」的な800に対して「RS」的な675、といったところでしょうか
8000rpmからの吹け上がりは鋭く、瞬く間にレブリミットに当ってしまいます
かなりレーシーな特性ですが、8000rpmまでは乗り易く、そこからはレーサーのような加速が味わえます
800は少し低めの回転数からでも必要充分以上のトルクを発生して、なお且つ高回転域では爆発的な加速を楽しめます
どちらを選んでも軽量でコンパクトな車体、独特のフェラーリサウンドを奏でて「3気筒」というMV AGUSTAの歴史の一部を所有する喜びを感じられるのではないでしょうか
個人的な感想になってしまいますが800㏄はクルージングもこなせるスーパースポーツ、675㏄は本領を発揮させるのが難しい半面、乗りこなした時の満足感は高いと思います
現在、F3 800は試乗車がございます
是非体感してみてください
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