いつもお世話になっているAJP JAPANの代表がPR7 ロングツーリングレポートを送って来たのでご紹介♪
日本導入前にも日本独自の気候等でのテストをこなし、9月25日に正式日本発表されたPR7で、皆様の抱えている疑問「AJPってどうなの?大丈夫なの?」という疑問を払拭する為もあってのロングツーリングレポートです。
読んで頂いたら分ると思いますが、彼が一番楽しんでいたようです(笑)
PR7をご検討中の方、ご購入された方へ参考になればと思います。
かねてより日本でテストを行っていたPR7。海外では2016年11月にすでに発売され、多くのライダーが冒険の旅を楽しんでいる。
そのPR7は日本では2018年9月25日に発売開始となった。
この度、PR7で世界一周中のライダー、Bartが日本に来て走っているので一緒に各地を走ってきた。第一回目として北海道を走って来た。
まず、世界一周中のライダー、Bartを少し紹介しておこう。
ベルギー出身で4月20日にベルギーをPR7で出発して、ヨーロッパを走りウズベキスタン、タジキスタン、ロシア、モンゴルなどを走ってからウラジオストクから日本の境港に到着した。
彼のPR7は約3万キロ、各国のオフロードを走ってきているが、きわめて快調だ。そして、圧倒的な走破性のPR7だからこそ走れる場所を多く走ってきている。
しかし、Bartはバイクの免許を取ってからまだ1年半というのだから素晴らしい行動力だ。
さて、9月21日に境港にBartを迎えに行くと、他に6台のバイクが到着していた。
全てがヨーロッパ方面からの旅行中のライダーで、日本を走った後にもまだまだ遠くへ走るライダーたちだ。
さすがはバイク先進国、バイクで海外を旅行することが当たり前のような感覚である。
バイクのカルネ申請などを済ませて、その日の夜は松江市に泊まり、居酒屋で一杯やることになり、一緒に飲んで楽しんだ。さすがに世界を走り回るライダーは、食べ物の好き嫌いなどは無いようで、なんでも食べるし何でも飲む。
翌日からはBartのPR7のメンテナンスをして、タイヤやチェーンを交換してリフレッシュさせて、北海道への旅に備えた。
そして北海道へ。Bartはのんびりと北海道へ向かって走り出した。島根県から青森までは約1500km。Bartは高速道路を使わずにキャンプしながら向かうという。
私は仕事が残っているので、片づけてから追いかける形となる。
出る前の試運転で浜田を走り、AJP Super Motoのカタログ撮影をした橋も渡った。
そして翌日、Bartは北海道へ旅立っていった。
Bartから遅れること5日。私も北海道へ向かって走り出す。行く途中青森でPR7の商談があったため、新潟~小樽のフェリーは使えない。全線自走となる。私は10月2日に島根を出て、3日の夜に青森着、4日に商談という予定を取り、PR7の高速巡行性と機動力を生かして青森に向かった。
福知山まで国道9号を走り、舞鶴若狭道を走り、北陸道を福井で降りた。その後は流れの良い8号線を金沢まで走ったところで仮眠し、山側の県道で金沢市内の渋滞を避けて砺波に出て、そこからは北陸道を走る。PR7は大きなフロントスクリーンと明るいヘッドライト、高いアイポイントで高速も一般道もラクラクで走れる。これだけの高速巡行性能のあるオフロードバイクは他にはない。エンジンも600ccあるので余裕があるし、一般道では単気筒のトルクが乗りやすく疲れない。
新潟を抜けると北陸道は終点となり、国道7号を走る。快適な国道ツーリングだ。シート下の燃料タンクは17L入る上、ブロックタイヤを履いてはいるがリッター28km走るので給油が心配になることもない。
PR7の快適な走りを楽しんでいるうちに、あっという間に青森までの約1500kmを走り切ってしまった。走行時間は27時間。快適なシートと、長いサスのおかげで疲れは無い。
オフロードバイクの骨盤が立った姿勢と膝の自然な角度、高いアイポイントは実は長距離向きで、よほど飛ばさない限り楽な走行ができる。地球上のどこでも行くためのランクルや、ジープのような感覚だ。
そして、青森での商談の後、函館に向かうフェリーに乗ったのであった。
PR7のアドベンチャースタイルは夕焼けのフェリーが良く似合うのであった。
フェリーはいつも、遠い街への憧れ、冒険心をくすぐる存在だ。
函館に着き、函館山のゲストハウスでBartと合流したのであった。
翌日、函館を観光してから国道を避けて走り、洞爺湖に向かう。洞爺湖ではキャンプ場に泊まる予定だったため、早めに向かった。
近くに温泉のある立地の良い奥洞爺キャンプ場に一泊し、この日は台風が近づいていたため、札幌で民宿で2泊することにした。
バイクを車庫の中に入れさせてもらえそうな民宿をGOOGLEの検索と、ストリートビューで探し、直接電話をして予約をした。PR7のタブレットは画面が大きいので便利だ。今回はポケットWIFIを持ってきているので、アイホンとタブレットを使って便利なITツーリングをすることができた。
札幌に向かいながら、支笏湖に寄る。既に紅葉が始まっており、幻想的な雰囲気だ。
そして、北海道では外せないセイコーマートで休憩しながら、午後の早めの時間には札幌に着いたのであった。
札幌では「ゲストハウスNONAKA」に宿泊。すすき野から近く、バイクもシャッター付きの車庫に入れてもらえる大正解の宿だった。バイクを軽くメンテナンスをして夜の部に入ったのであった。
サッポロビール博物館に行ったあと、すすき野で飲む。ツーリングだけでない、ポルトガルでもおなじみの楽しみ方だ。ポルトガルでも友人たちと走った後は必ずお食事&ビール&ワインの時間がある。自由な乗り物は、自由に楽しむのがポルトガル流。
もちろん、バイクは宿に置いてきてタクシーやバスでの移動で。
台風の影響も少なく、タクシーで宿に向かう時に大雨が降られたくらいで被害もなくて助かった。
天気も綺麗に上がった10月8日。北へ向かうこととする。この日は富良野、美瑛付近まで向かう予定だ。
ところどころ、林道や未舗装の道道、町道を走りながら向かう。もちろん、枝道探索も忘れなく。本格オフロードバイクでのツーリングはこの楽しみ方ができるのが良い。
重すぎるアドベンチャーバイクでは気が引けて入れないような場所も入っていける。しかもPR7の足なら林道が本当に楽しめるのだ。
映画、鉄道員(ぽっぽ屋)の撮影ポイントも外せない。林道を走り、観光をしてまた走る。
この日は林道も含めて300kmほど走り、美瑛でキャンプとなった。
そして翌日、北海道観光では外せない、美瑛の丘、ケンとメリーの木でPR7の撮影。
今回の旅はPR7のカタログ撮影も兼ねているので、しっかりと撮る。
北海道の風景はバイクや車といった冒険の道具としての魅力を高める場所だ。
ひととおり撮影をした後は、最北端の地へ向かうこととする。そう、宗谷岬だ。
美瑛からは約300km。夕方には着けるだろう。
旭川でラーメンを食べ、最北の道を飛ばす。北へ向かう道は不思議な魅力にあふれている。寒いし、何もないけど、バイクの旅というのには必要なシチュエーションだ。
途中、サロベツ原野で利尻富士が見えた。撮影をして、道に出ようとしたところでちょっとしたハプニング。緩くなっていたぬかるみで、Bartの愛車がスタックしてしまった。
それを助けようと戻った私のPR7もスタックしてしまったのだが、BartのPR7は軽く押したらすぐに脱出できて、私のPR7は数回前後にゆすったら脱出できた。超重量アドベンチャーだったら遭難だし、きっとこんな場所にはレッカーも来ないだろう。
こんな遊びも楽しみながら、夕方に稚内に到着。あまりにも寒いので銭湯併設の民泊にお世話になったのだった。
翌日は、最北端の地林道ツーリング。宗谷台地を回る林道を走る。
荷物を民泊に置いて、軽量装備で走る。
おなじみのノシャップ岬、宗谷岬も外さないが、やはりここの魅力は素晴らしい風景のオフロード。
宗谷台地を貫く林道が多く通っているが、通行止めも多い。地元関係者に教えてもっらたりしながら、綺麗な道をたくさん走ることができた。
撮れ高も良かった今日は、居酒屋で夜の部。
私は明日には帰らないといけないので、夜の部を楽しんだ。Bartもすっかり居酒屋の雰囲気を楽しんでいる。
そして翌日、私はBartと別れて、島根へと向かった。
Bartはまだまだ北海道を、日本を走る。
私はその日のうちに小樽に行き、新潟行きのフェリーに乗った。
13日間、4886kmの旅だったが、PR7の快適さと冒険心をくすぐる楽しさで、遠いと思う事は全く無かった。
PR7さえあれば日本にも世界にも遠い場所なんかない。
すべての場所がご近所に。AJP PR7