2013年12月8日日曜日

冬季~来春に向けてのメンテナンス 後編

今回は冬季~来春に向けてのメンテナンス 後編です

少し見落としがちというか、普段あまり気にされない部分にもスポットを当ててみます


スパークプラグ、皆さんは以前交換されたのはいつだったか覚えていますか?

結構な確率で忘れていたり未交換の方も多いのではないでしょうか
中心電極が減って丸まってくると火花の飛びも弱くなります


一応、スパークプラグのメーカーは「バイクは5000㎞」と発表しています

大抵、皆さんは5000㎞以上使ってる事と思いますが(笑)

「最近、ちょっと調子が悪いなぁ」という場合、プラグ交換で直ってしまう事もあります

よくあるのが「エンジンのかかりが悪い」「高回転時に少しグズつく」という明らかな不調というより、機嫌が悪いという感じです

他にも原因は考えられますが目視ですぐに確認できるので「最近調子が悪いような気がする」場合はお申し付けください

スパークプラグ同様にあまり気にされない消耗部品としてエアクリーナーが上げられます

汚れてくると吸気効率が下がりパワーも燃費も悪化します
ついでに言うと排気ガスの数値も悪くなるので車検時には交換もしくは清掃が必要な部品となります

次にドライブチェーンです

車種によって遊び(たるみ)の数値は異なりますが適正な遊びより大きくなると伸びる早さはドンドン早くなります。適正な遊びを保つ為には調整が必要になりますが、それでもドゥカティのモンスター1100を例に挙げれば寿命は20000㎞位です
これはごく普通の乗り方(基本的に街乗り中心)をされている車両での距離ですのでスポーツ走行等で加速・減速を繰り返していると、もっと短くなります

時々いらっしゃるのですがドリブンスプロケット(リアタイヤ側)が手裏剣状態の車両は大抵チェーンが伸びてます

こうなってしまうとドリブンもドライブスプロケット(エンジン側)もチェーン共々交換になるパターンになります

勿論、スプロケットも消耗品ですので交換が必要な部品となります
ちょっと怖い話ですが、もしチェーンが走行中に切れたら・・・エンジン側に巻きついただけなら自分のバイクのクランクケースが最悪割れるだけで済みますがリアホイールに巻きついたらリアタイヤがロック→転倒という結果に繋がります

また、ごくまれに切れたチェーンが後方に「発射」されて後ろを走っていた車両に当たってしまうケースもあります。自分が怪我をするのは仕方ありませんが他人に怪我をさせてしまった時の事を考えるとゾっとします

マメな調整・注油、早目の交換をお勧めしますが、よく分らない時は聞いてくださいね

因みに「自分で注油するのは・・・」という方は当店でご購入されたチェーンルブをボトルよろしくキープしておくシステムもあります
チェーン調整の時などにお申し付けください♪


チェーン同様、快適な走行に重要な役目を果たしているパーツにフロントフォークがありますが、こちらも性能低下が徐々に起こってくるので分り難いかもしれません

フォークのシール(ゴム製)が摩擦で少しづつ削れたり硬化してフォーク内のオイルがジワジワ漏れて本来の性能を発揮できなくなります

インナチューブに付いたオイルの輪が見えますね


こうなってしまうと本来の減衰力を得られなくショックを吸収しきれず、例えば段差を乗り越えた時の「ボヨヨ~ン」とした動きが収まりにくく車体が不安定になります
また、中に封入されているオイルも走行中は常に熱や摩擦にさらされているので粘度が低下していきます

作業的にはオイルシール、ダストシール、フォークオイル、必要であればメタルの交換となり、オーバーホールになりますが交換を終えたバイクの動きは新車時のシャッキリした感じが蘇ります!

こちらは街乗りやツーリングメインの車両だと10000㎞を目安にリフレッシュされると良いと思いますがフロントフォークにオイル滲みを発見したら早目にご相談ください


さて、いよいよ最後になりました

これは見た目でも気にされる方も多いのですがタイヤです
溝の深さやヒビは一目瞭然なのでここでは割愛しますので空気圧について・・・

乗っても乗らなくてもタイヤの空気圧は下がります

空気圧が下がると押し引きが重くなります
これはタイヤがへちゃげる事で接地面積が増えるからなんですね
人間が押し引きして重く感じるという事は走っている時も同様に抵抗が増えて乗り味も燃費もタイヤの寿命にも悪影響を与えます

最低でも1ヶ月に1度は適正な空気圧に調整してあげてください

「どうも漏れるのが早いな~??」という時はエアの注入口のゴムがダメになっている事が多いので交換となります

前編・後編の2回に分けて「冬季~来春に向けてのメンテナンス」と題してズラーッと書きましたが、これらは全て消耗品でありオールシーズン通しても言える事です
(費用については車種によって手順による工賃の違いがありますのでお問い合わせください)

愛車のコンディションを維持していただく為にも稼動の少ないこのシーズンにメンテナンスを受けて暖かくなったら思いっきり楽しみましょう!!


0 件のコメント:

コメントを投稿