さて、二日目もしっかり走る。
この日はアロウカという町に向かう。こちらは大きな山があり風景の美しいルートだという。
PR5が2台、KTM350EXCと450EXCの4台で向かう。完全に身内ツーリング?でいろいろなマシンに乗って楽しもうとPAUROがセッティングしてくれた。
この日のルートは朝からアドベンチャー。
昨夜雨が降った場所もあるようで、一部深いマディーもあって気を抜くとスタックするシングルトレールを抜ける。
過酷な状況で、KTMも乗らせてもらったが、トラクションもバランスもそれぞれ良さがある。
抜群のトラクション性能で這うように進むPR5、一見250ccの感覚で乗れていながら350のトルクでエンストせずに走れる350、圧倒的なトルクとパワーでマディも岩もグイグイ押していく450。
どのマシンもベストな使用環境はそれぞれ違うだろうが、オフロードを知り尽くした設計だと思った。全てのマシンが個性を発揮しつつ、不安なく走破することができる。
アロウカに向かいながらトロペッソという山の中を走る。
ダートの防火帯を走り、集落に出る。
こんな山の中にも必ずレストランとカフェがあり、食事やコーヒーを楽しむことができる。
ほとんどのカフェでWIFIが使え、英語もだいたい通じる。
過疎化と言ってどんどんお店がつぶれ、インターネット環境も遅れてさらに若者が出て行って・・・という悪循環の日本とは対照的だ。
とても明るく話をしてくれるし、お店のおばあちゃんも日本やバイクの事に興味ありそうに話しをしてくれる。
世界に出て行って植民地にしてきただけのことはあると思う。
山を越えるシングルトラックを走り、かなりのテクニカルセクションが続くが、それなりのペースでクリアしてきた。
ここでML-ADVENTURのスタッフ、Hugoが乗っていた450EXCがマディと石の混じった登りでスタックしてしまい、苦戦している。
どうもスタックには慣れていないようで後輪を空回りさせてしまい、どんどん潜っていく。
ここで、変な自信?のある私が出て行って交代。
ちょっと後ろに退げて後輪を石の上に登らせて、一瞬下りの状況で発進した勢いで登り切った。スタックには慣れている?のよ~ 空回りしたらすぐに止めて、動くところから走り出してグリップするところを繋いでいくのがコツなのだ。
そして、アロウカに到着。午後2時を回っていたのですぐにお昼のためレストランに入る。
肉料理でスタミナをつけたところでレストランを出たら、おじいさんが手作りしたであろう、飛行機バイクが出てきた。
この情熱というかノリはラテンならではだ。
やっぱり、この国の人はバイクを愛している。
そして帰りは、PAUROが道を間違えたなどのオプションツアーもあり、ナイトランのおまけ付き。ナイトランも楽しいのだ。
ライトに照らされたシングルトラックに集中してラインと基本テクに忠実に走るのがコツ。
ライトの外は全部落ちる場所と思って走る。
なんだかんだで250kmほど走り、ポルトに戻って来たのは夜9時を過ぎていた。
クリスマスが近いポルトの街中をナイトランしてお開きとなった。
VOL.4に続く
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