2015年11月25日水曜日

今更聞けない ロイヤルエンフィールド Classicシリーズ

なんとも久々ですが「今更聞けない」シリーズ、今回はロイヤルエンフィールドの登場です

ロイヤルエンフィールドといえば英国発祥のメーカーですが、今やインドのバイクというイメージも定着していると思います(最近ヘッドオフィスがイギリスになったようですが)

世界で最も古くからあるオートバイメーカーで名前の由来は業務提携をしていたロイヤル・スモール・アームズ・ファクトリー(大砲や小銃を製造していました)の工場があった地名「エンフィールド」からだそうです

その中でもエンフィールド色の濃い2台「Classic500EFI」「BULLET500EFI」をピックアップ

まずClassicシリーズですがカラーリングの違いだけでガラっと雰囲気が変わります

クローム
いかにもクラシックなカラーリングのスタンダード、クロームメッキ外装のクローム、軍用車両を思わせるミリタリーが通常ラインナップです
ミリタリー(バトルグリーン)
これらのモデルに共通しているのはフレームの基本設計は約60年間変わっていない事とエンジンはOHVのロングストロークのままですが新設計エンジンを日本製インジェクションで制御している事です

つまり乗り味はそのままで60年前のバイクのフィーリングが「安全」に「手軽」に味わえます

実際に通勤やツーリングに使ってみるとよく分るのですがセルモーターのボタン(キックペダルも有りますが)を押すだけでエンジンはアッサリと始動、タンタンタン・・・・と気温等に左右される事なくアイドリングし続けます

そのエンジンですが慣らしをしていると最初はちょっとガサガサした感じが距離が伸びるほどスムーズに変化していくのが分ります

シフトの入り方も同様に徐々に向上していくので慣らし運転というより「育ててる」感じがします

また数値的には250ccのスポーツバイク並の性能ですが、ブレーキやサスペンションもパワーに適した性能が与えられています

フロント90/90-19、リア100/80-18から生み出されるハンドリングは倒し込みは軽いのですがユッタリとした乗り味を生み出します

ブレーキはフロントがディスクブレーキ、リアはドラムですが充分な制動力です

適度なエンジンパワーとフレームやブレーキなのでフラットな林道なら結構普通に走ります

よく誤解されがちなのですが新設計エンジンになってから右側がブレーキ、左がシフトペダルですので、ごく普通に乗れます

さてお次はBULLETです

現在、全バイクメーカー中「最も長く造られているモデル」です
BULLET500EFI(グリーン)
シートやフェンダーの造形が懐かしい雰囲気です
これこそ外装も昔からのBULLETのまま、「ロイヤルエンフィールド」といえばコレ!ですね

ClassicのフレームもBULLETと同じなので乗ったフィーリングも同じかと思いきや、違いましたね~

まずポジションですがシート高は82センチと同じハズですが腰高感があります

タイヤサイズはClassicと比較すると前後共に19インチな上に1サイズづつ細く、これが腰高なイメージの理由だと思います
まるでビジネスバイク的なパターンですが昔のバイクは大体こんなパターンです
実際、タイヤの細さ故に取り回しが軽い事に気付きますが乗ると更に軽く感じます

さすがに最近のバイクと比べると全体的にユッタリし過ぎな乗り味ですが、だからといって困る事はありません

むしろ大変扱い易く、初めてのバイクとしても馴染める性能だと思います

実際、ロイヤルエンフィールドを購入された約3割の方は初めての大型バイク、だそうです

両車に共通しているのは「形は古めかしいけど中身は熟成されたメカニズムで信頼性が高い」という事です

基本骨格が堅牢な造りのおかげで60年間目立った変更もせずエンジン等も交通事情や環境規制に合わせてきたけど奇抜な事はせず所謂「枯れた技術」で壊れ難い・・・

実はこれがとても重要で、出先で何かあっても手持ちの工具類で「なんとかなる」可能性が高かったりします

インドの山奥で鍛えられた結果かもしれませんね!?

燃料はレギュラーだし燃費も30km/L(街乗り)、遠出しないワケにはいかないでしょう^^

☆余談ですが先日修理で御預かりした旧タイプ(通称アイアンエンジン)の完成試乗をしてみましたが、やはりエンジンフィーリング・ハンドリングは今のモデルとほとんど変わりませんでしたよ!

ちょっとブレーキ&シフトペダルが左右逆という事以外は(笑)


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