「2007年以降のモデルはメンテナンス費用が半額」といわれて久しい昨今ですが要するにメンテナンスサイクルが伸びました、という事です
これは、パーツの精度や耐久性が向上したと思ってください
現役で公道を走っているドゥカティの多くが「デスモドロミック機構」でバルブを、「タイミングベルト」でカムシャフトを駆動しています
☆バルブクリアランス調整☆
デスモドロミック機構に関しての説明は長~くなってしまうのですが要するにバルブをロッカーアームで開くだけでなく、通常の場合スプリングの力で閉じているバルブをロッカーアームを用いて「強制的」に「正確なタイミング」で閉じる機構です
「正確なタイミング」は乗っている間にズレてきますので必ずシムによるバルブクリアランス調整が必要になります
また、このバルブクリアランスはドゥカティ以外のバイクも長く乗られている間に少しづつ変化していきます。ヘッドからの音が大きくなったな、と感じたら御相談ください
いつも乗っていると気付き難いのですが明らかにノイズが大きくなりパワーも燃費も悪化します
調整するとビックリするくらい静かになり、それまでと比べて少ないアクセル開度でも同じペースで走る事ができると思います
☆タイミングベルト☆
タイミングベルトはゴム製です
その辺のゴムよりも全然強く(ケブラーが入ってますんで)中々切れる事はありませんがドゥカティと永く付き合う上で必ず調整・交換を要します
上記に挙げたバルブクリアランス調整、タイミングベルトの調整・交換の距離や時期はモデル(エンジン)によって若干異なるのですが、それぞれ20,000㎞以内と覚えておくと良いでしょう
(ただし激しく乗られる方はその限りではありません)
国産の乗用車が100000㎞で交換といわれているのと比べて随分短いと思われてしまうかもしれませんが、使用する回転数も高くエンジンの造りもコンパクトでベルトの曲率も大きいので必然的に寿命が短いとご理解ください
結構キッチキチなのがお分かりでしょうか
また、ご不安であれば点検だけ受けていただく事も可能ですので、是非ご相談ください
ドゥカティは他社の採用していない機構を独自の技術で熟成して進化を続けてきました
その為、どうしても独特な整備・調整を必要とされる部分もあります
その代わりに得られる「パワー」「軽快さ」を心配なく楽しんでいただく為にもしっかりとした整備を受けてください
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